呼吸について考えてみた
毎日・毎時間・毎分・毎秒。生きている一時も欠かさず行っている呼吸。
何気なく意識せずに行っている呼吸ですが、物凄く大事なこと。
そして呼吸はエネルギーを作り出しています。
そもそも呼吸ってなに
呼吸というと一般的に思うのは、口や鼻から空気を吸い込み、そして吐き出すこと。
と思いがちですが、実はそれは換気と言います。口と鼻は換気扇(笑)
お医者さんが言う呼吸は、空気中から酸素を取りれて、細胞の代謝によって出来た二酸化炭素を排出する…ガス交換を呼吸と呼ぶのだそうです。
そしてそのガス交換には2種類。
外呼吸と内呼吸。
外呼吸とは、大気から肺で酸素を取り入れて、二酸化炭素を放出すること。
内呼吸とは、肺で行われた換気こと外呼吸によって血液中に取り込んだ酸素。これを血管から組織液中にいって、更に細胞内に到着します。細胞から組織液中に出た二酸化炭素たちは、血管の血液に溶け込んで肺に送られます。このガス交換作用が内呼吸。
簡単に呼吸というけれど、鼻や口から取り入れた空気は長い道のりをめぐるのです。
まず、上気道→下気道→気管→心臓(←ここで気管支2本に枝分かれしたかと思えば、肺へ行くまでに20回以上の枝分かれの繰り返し)→最終目的地:肺胞。
また、息を吸って体に酸素を取り込む。その際に細胞内で有機物を分解する過程で使われ、エネルギーが得られます。
細胞の中で酸素を使って、酸素が有機物を分解!そこからエネルギーを取り出す仕組みが呼吸。
バイタルサイン
呼吸は人のバイタルの1つ。
脈拍・血圧・体温と+呼吸
人は生まれると外呼吸を開始。
健康な新生児で1分間に30回程度の呼吸。
成長と共に呼吸数は減少、健康な成人は1分間に12回から20回程度(安静時)
老化と共に肺の伸縮性が低下し、成人期と同じガス交換を行うにあたって必要な呼吸回数は増加する。
全集中の呼吸
これを習得すれば、ひょうたんを呼吸で割ることができる!!
「鬼滅の刃」で主人公らが取得するのが「全集中の呼吸」
これを行うことで肺を大きくし沢山の空気を取り込む。そして骨と筋肉の熱をあげる。
これ…って…。
そうなんです!腹式呼吸!!
腹式呼吸を行うと、代謝が上がりますね。まさしく全集中の呼吸。
腹式呼吸もたくさんの空気を取り込む呼吸法なので、自然と深い呼吸ができるようになり、「肺が大きく膨らむ」ようになるのです。
呼吸によって肺に取り込まれた酸素は、血液に溶けこんで毛細血管を経由し全身の細胞に届きます。
深くゆっくり…ゆっくり深く…呼吸をすると肺に取り込まれる酸素量が増えることで、酸素を運ぶ全身の血流量も増し増し。
すると全身細胞の活性化となります。
だから!全集中の呼吸を使うと、一瞬で体の状態を変える力があり、集中力も高まるんですね。
あながち、出来なくもない技…かもしれないです。
腹式呼吸
正しい即指揮呼吸の仕方
- お腹の丹田に力を入れ、ゆっくりとお腹をひっこめるように息を出来る限り吐き出す。
- 2秒ほど息を止める
- お腹の力を抜く。
- またゆっくりと鼻から空気を出来るだけ吸う。
- 胸が十分に広がるまで空気を吸い込む。
- 3秒数えてから息を止める。
- ゆっくりと口から吐き出す。
炭治郎は、これを寝ている時ですら出来るように鍛錬。
腹式呼吸と自律神経
自律神経ってなに
自律神経とは、内臓の働きや体温・代謝などなど機能をコントロール。
本人は無意識のまま活動しています。
自律神経には、昼間の活動が活発な「交感神経」と夜やリラックス時に活発になる「副交感神経」
交感神経が活発化している時は、血圧上昇・瞳孔が拡大し心と体が興奮状態。
副交感神経が優位な時は、血圧は下がり心拍数も減少し、瞳孔収縮。心と身体が共に休んでいる状態。
この2つの神経がバランスよく保たれることで健康は維持されています。
バランスが崩れてしまうと、体調の不良を起こしたり臓器にも悪影響を及ぼす事もあります。
これは実に片頭痛にも言えることですね。
副交感神経をONにする
腹式呼吸は自律神経を刺激。
それは副交感神経をONにし、心身をリラックスさせる効果があります。
睡眠の質を向上することが期待できます。
逆に胸式呼吸は、交感神経を優位に働かせるできます。ということは…奮い立たせたい時には胸式呼吸。
うまく使い分けることができると、メリハリある生活が期待できそうですね。
一生不可欠
生まれた時から呼吸は始まり、命が終わる時に呼吸は止まります。
言い換えれば、呼吸が身体を動かしているとも言えますね。
だからこそ、無意識に行われている呼吸に集中する時間は不可欠です。
そこから健康は始まるのだと思います。