既往症持ちがコロナに罹患したので体験記を書いてみた。完全個人的備忘録。

この度、コロナ陽性の診断を受けました。

今では珍しくもない、コロナに罹患いたしました。

でも…無症状ではないやつです。

ちゃんと症状がありました。

一般的に言われているものではありますが、発熱から始まりました。

そして私は既往症持ち。呼吸疾患です。

 

 

 

 

症状が現れた…のまえに気になっていること。

症状が現れる前のことで気になっていることがあります。

それは1週間前に、4回目のワクチン接種をしたことです。

よく話に聞く、抗体ができる前に罹患してしまったというパターンっぽいです。

ここは立証できるものがないのであくまでも「そうかな…」レベルの話です。

 

ワクチンをしてから1週間…倦怠感が取れないまんま日常生活をしていました。

ここにも問題があったのではないかと今更ながら思います。

倦怠感があったので万全な状態ではなかったんですね。

そんな状態で、バスや電車に乗っていたわけですから。

だからこそ、ウレタンマスクの方々も気になっちゃうわけです。

うわッ…逃げたい…でも逃げられない」という思い込み。

ここのメンタルにも問題がございました…。

気力ですべて補うぜ!の党派ではございませんが、そのゆるみをウィルスは見過ごさないんだな。

そんな風にも思っています。

なので、ワクチン接種する際には体調を整えること!これ大事です。

そして接種後は絶対に無理をしない

体調が悪ければ休む!これもめっちゃ大事。

経験者は語る…です。

 

 

 

症状が現れた。

 

※初期症状※
上咽頭痛→倦怠感(この時点で咽頭痛は無)→発熱

 

 

ワクチン接種してから、倦怠感があったと先にお話をしました。

実は、ワクチン接種5日後に喉の痛みがありました。

でも、基礎疾患持ちの私は咳で喉が痛くなることはよくあること。

一応、先に罹患から生還した方に喉が痛いんだけどと聞いたところ

どこ?というので扁桃腺あたりを指さすと、大丈夫。そんな上じゃない。もっと下。

なのでそこも油断ポイントでした。

実際に唾を飲み込むのも痛いとされている、コロナの咽頭痛。

下のほうに痛みが出ることが多いようではありますが、最近では上咽頭痛もあるようです。

 

 

結局、私の喉痛は半日のみでした。

なので、もしかしたらこれは乾燥や空気によるものだった可能性もあります。

 

しかし…その後に症状はしっかりと現れたのです。

喉痛のあった翌日の午前中。倦怠感がひどかったんです。

休日ということでの気の緩み。怠け心も影響しているかな…でも今日はゆっくりしたい。

そんな気持ちでいましたが、本屋さんに行かなくてはならなかったのです。

電車の中で読む本が、なくなっていたので…💦

午前中のほんの1時間半。外出をしました。

そして運命の午後2時…発熱しました。38.7℃

 

これが本人は気が付かず…怠いなぁ~という自覚のみ。

家族から「あれ?熱ない?」と言われ確認して発覚。

 

午前中は平熱だったのに…💦

とりあえず、冷えピタ張って解熱剤を服用し、16時で37.1℃。ま~許容範囲。

その日は、まあまあご飯も食べることができてましたが絶不調であったことは確かです。

これ…肺炎の苦しさににてる…。と思ったのが夜になってからです。

その息苦しさは、じっとしているとわからないんです。

動いてみて「あれ?」という感じなのです。

 

実は4年ほど前に、肺炎で入院を経験しています。

病院へ行った際にレントゲンにて「立派な肺炎ですね」と診断をされました。

 

ちなみに肺炎の苦しさと喘息の苦しさの違いは、苦しいが違います

喘息は、器官が苦しくなります。

傍から見ると喉位の位置です。

そこから先の肺へ空気を沢山、送りこむことができない状態

一生懸命に空気を取り込もうとすれば、取り込める。

でも、しんどいから時々息を吸うのをやめてみるとラクになったと錯覚することができる。

でも当然、あとから大急ぎで酸素を求める羽目になりますけど。

それが喘息の苦しさ。

じゃ、肺炎の苦しさは…文字通り肺が苦しい。

息を吸っても吸っても肺が空気を受け取ってくれない。

あまり空気を身体に送り込めていないから息を止めることもできないのが、肺炎の苦しさ。

 

 

喘息の時は苦しいのを十分に自覚しているけど、肺炎は気が付いたら苦しかった。

肺炎のほうが、静かに進むんだなという個人的な印象です。

肺炎は気が付いたら、歩くことができないんです。

立ち上がって「あれっ?」となります。

これはもしかしたら喘息で慣れているせいもあるかもしれません。

あくまで個人的な感想です。

 

 

 

 

そして日付の変わったあたり…夜中の2時に39.9℃…自分史上最高体温を記録しました。

でもそれ以外の症状が全くなし。

咳もなければ、喉痛もなし。

翌朝になって、これは検査しなくちゃだよねと割と冷静な自分。

その想いに反して、受け入れてくれる病院は見つからず…○| ̄|_ =3

奇しくもお盆期間中だった為、医療機関もお休みが多かったんですね。

そんな時期に発症してしまいホントに申し訳ない{{{(>_<)}}}

 

 

 

神の一声

そうこうしている間に、飽和酸素濃度が89%に下がってしまいました…

飽和酸素濃度は、93%を下回っちゃいけないそうです。

そこへ神の一声がありました。

もう救急車を呼んだほうがいい

考えてませんでした。

救急車は、めちゃくちゃ大変で呼んでも来れる状況ではないくらい忙しい。

そしてこの程度では呼んじゃいけないとも思っていました

しかも、万が一コロナだった場合は救急車の消毒に一時間かかる。

そんな記事を読んだことが頭の片隅にありました。

 

既往症を持っているし、89%はヤバいから直ぐに救急車に来てもらうべき

と家族内で話がされていました。

そうなのか…?それでも本人はいいのだろうか…状態。

家族が電話をしてくれ、来てくれるとなりました。ビックリしましたがすでに反応できない状態でした。

呼吸がしんどかったのです。

30分ほどかけて、救急隊の方が来てくれました。

うまく呼吸ができなくなっていました。呼吸が浅くなっていたのです。

そこにすぐに気づいてくださり、声をかけていただきました。

「ゆっくり大きく呼吸をしましょう」と。

呼吸が浅く速いと余計に苦しくなるからです。

 

1人の方が、その場に残り他の2名の方が受け入れ先を探してくださっている状況。

探し始めてどのくらい経過したのか正直覚えていません。

受け入れ先が見つかりました。でも入院ができないことを了承してくださることが条件です

この時点で、言葉を発することが息苦しさで困難でしたので、頷くという意思表示。

心の中で、滅相もないです。検査していただければいいんです。そう思っていました。

 

 

 

搬送先の病院で見た光景

市内の総合病院が受け入れをしてくださいました。

救急隊の方にお礼も言えぬまま、ストレッチャーで移動。

処置室で検査開始。

1)採血 2)PCR検査 3)CT を行いました。

採血は、白血球の数字が異常でした。

PCRは、もちろん陽性。

CTは、立派な肺炎でした。

そこで見た光景。テレビで見たことのある光景でした。

看護師さんは、防護服にフェイスシールド。

お医者さんは、院内にいますが別室でオンライン診察。そのほうが効率がいいからだと思います。

移動せずに、検査の結果で状況はわかりますから。

 

 

看護師さんは、常に動き回っている状態です。

時々何かにぶつかって派手な物音がしてました。

きっとお家に帰ったらアザがあっちゃこっちゃできてるんだろうな…。

私はストレッチャーの上で、悪寒がするためガクブル…。

そんな忙しさの中でも「鳥肌たってるね?寒い?熱上がるかな」とタオルケットを持ってきてくださったり…

申し訳ない限りでした。

 

そして看護師さん…忙しそうだけど人数が少ない。

私の見える範囲、音が聞こえる範囲で3人だけでした。

 

そうそうCTを撮りに行く時がこれまた大がかりでした。

ストレッチャーごと移動ですが、私が通る廊下は封鎖です。

チャイムのような音が館内になり、それを合図に廊下に人がいなくなるようでした。

看護師さんは「○○さん部屋に引っ込んで!」と叫んでました。

はいそうです…コロナ菌が通ります~と声が出るなら出したかった…いやはや出ても、出しちゃダメでした💦

不思議だったのがCTの技師さん。

軽装でした…防護服なし、半そでN95マスク以上!

えっΣ(・ω・ノ)ノ!

こっちが心配しちゃいましたが、動けないのでされるがままです。

そしてその技師さんが俳優の山田裕貴似で更にΣ(・ω・ノ)ノ!

起き上がれないので、起こしてくれましたが…菌持ってますよ私…。

そのあとしっかり消毒をしてくれてますように…🥶

 

罹患したからこそ、言えることと症状

恐らく私が今こうしていられるのは「必殺技」のおかげだと思います。

現在、新型コロナウィルス感染症は症状として、
発熱・呼吸器症状・倦怠感・頭痛・消化器症状・鼻汁・味覚異常・嗅覚異常・関節痛・筋肉痛などなど。

半数弱の感染者(約40%)は、発症から1週間弱程度で回復するそうです。

しかし一部(約20%)の感染者は酸素投与が必要となり、約5%の感染者は人工呼吸器による治療が必要になるそうです。

一般的には感染者のくしゃみ・咳・つばなどの飛沫やせっしょくにより感染。

でも症状がなくても。人に感染させてしまう可能性もある。

厄介ですよね。自覚がなくても人を感染させてしまうかもしれない。

だからこそ、抗体が必要だと思います。

ワクチンを受けられない方も中にはいますし、接種しても抗体を得られない人もいます。

でも多くの方は、ワクチンによって重症化を防げるというのは事実だと私は思っています。

だからと言ってそのワクチンが数年後に何も影響が出ないとも言い切れないのではないかとも思っています。

人が作ったものだからです。

本来人間が持っている対応能力は限られています。

何かある度にバージョンアップをしているわけですが、その時の最高は10年先も最高ではないですよね。

 

何を信じていいのかわからない今の日本ですが、私たちにはわからない論文をしっかりと目を通し

確かな情報を発信してくれる医師の方々の話に耳を傾けることが大切だと思っています。

その上で、自分でその分岐をどちらの道を選択するか…ある意味賭けですよね。

 

また仮にワクチンが怖くてどうしても踏み切れない方。

しっかりと免疫を保ってください。

自分の身体を守る行動をとってください。

全ての罹患者が無症状ではないです。

軽症で済む方ばかりではないです。医学の知識がない人の軽症と医療従事者の軽症は重さが違います。

決して軽症は、軽くなんかないです。

無症状と軽症には大きな違いがあります。

そして、既往症があってもなくても罹患すれば、その時点で身体へのダメージを受けるリスクは一緒です。

直ぐに後遺障害が出る人と時間をおいて出る人がいます。

軽症でも後遺症になる方はいます。

自分で気が付かなくても、体の中では変化している可能背もあります。

 

必殺技

略式承認の薬「ゼビュディ

先生が考え抜いた末、「どうする?」と聞いてくれました。

しっかり資料もいただきましたが…その時は読めませんでした(笑)

読む気力もなかったのです。

あとからしっかり読みました。

ゼビュディは、重症化を防ぐための点滴。

「ソトロビマブ」という抗体が含まれています。

ソトロビマブは、体内で新型コロナウィルスに結合し、ヒト細胞へのウィルスの侵入を防いでくれるそうです。

ゼビュディによる治療の対象となる感染者は、重症化リスクがあり酸素投与の必要性がない方。

年齢は18歳以上。

その他にも条件があります。

・中等症から重症の喘息・慢性閉塞症肺疾患・55歳以上・肥満・薬物治療を要する糖尿病・うっ血性心不全・慢性腎障害
以上の中で1つ以上有する感染者です。

 

治療方法は、静脈内投与。

点滴は、救急処置室からコロナ病棟へ移動して行われました。

コロナ病棟への移動は車いす。

完全カバー付きの車いすです。ビニール素材のカバーで車いす全体を覆っています。

乗り降りする前面にファスナーが付いていている仕様です。

イメージ的には、自転車通学の白い雨合羽で全体を覆っていて、中の患者にも触れないように空間が作られています。

 

点滴の病室は、個室でした。

そこで私の場合は、ゼビュディ500㎖と生食液NSが100㎖でした。

これを45分ほどの速さで落とし、30分程度観察時間がありました。

点滴を開始してすぐに痒くないかと看護師さんから確認がありましたが、何にも変わった症状はありませんでした。

一般的な副作用としては、アナフィラキシーを含む重篤な過敏症
めまい・ふらつき・汗をかく・顔面蒼白・手足が冷たくなる・息苦しい・全身のかゆみ・筋痛・蕁麻疹・吐き気・嘔吐など。

点滴中から24時間後にかけて起こることがあるそうです。

 

点滴後にまた完全カバーのついた車いすで移動をしたのですが、その車いすのスピードに目が回り少し酔いました…。

車いすの不思議…なぜか歩く速さと同じ速度で押してもらっても酔いますよね。

ゆっくりであれば大丈夫なのに…あれって何故なんでしょう…。

ブランコなどと同じで三半規管が弱いと目が回るんですかね…。

 

薬の処方

薬は7日分出ました。

その病院は、院内処方なのもありがたかったです。

点滴している間に、届けていただけました。

内容は、咳止め・喉痛による炎症止め・端を切りやすくする薬・頓服として解熱剤。

それとトローチ。

 

7日間経過しても咳は治まらず…。

でも、隔離期間中の為、病院に受診することもできません。

保健所に問い合わせてみました。

最初に処方していただいた病院に問い合わせをするか、オンライン診療を受診するかの二択でした。

最初に処方してもらった病院は、受診ができないことを伝えオンラインとなりました。

これがまた大変…。喋るとせき込む状態の中で保健所の看護師さんに症状状況の説明。

その後に、

折電にて、オンライン診療の問診…と思っていたらオンライン診療の看護師さん…

なので、再度の聞き取りで精魂尽きてしまいました…。

これ以上、喋るのはしんどかったんです。咳がひどすぎて…。

もう薬は諦めますと電話を切りました(笑)

 

※薬の追加は再受診もしくはオンライン受診

コロナタクシー

これは自治体によって異なります。

利用が可能かどうかは、各自治体へ確認してみてください。

 

私をお迎えに来てくれたのは、後部座席がスライドオープンドアの広々としたタクシー。

車内は、運転席・助手席と後部座席はビニールシートで完全に隔離。

運転手さんは、医療用ガウンに手袋とN95のマスクを着用。

後部座席にもN95のマスクが用意されていました。

座席に乗り込んだ時点で、運転手さんは行き先も把握されており会話なしで送ってくれました。

乗ってすぐに疑問に思ったことは、費用をどうやって支払うのだろう…でした。

完全にビニールで仕切られているので、お金を渡せるところがない。

かと言って精算機もない…。

これだけの装備をしていたら、費用は倍くらいかなと思っていたのですが無料でした。

これまた申し訳ない…。

好きで罹患したわけではないですけど…至れり尽くせりで申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

 

 

現れた症状

私に現れた症状は、発熱・咳・鼻汁・頭痛・嗅覚異常・消化器異常でした。
(ほぼ咳以外の症状が消えたあとでも嗅覚異常は若干残り、味覚異常も若干ありました)

喉痛はありませんでした。

発熱は、点滴をしてもらった翌日までは38℃代から下がらず。

発症から4日目に37℃代に下がりましたが微熱は、そこから7日間続きました。

 

そうなんです。

10日間で療養機関が終了しませんでした…>"<

飽和酸素濃度も時々93%迄、下がるし…なかなか…でした。

 

 

 

その他嗅覚は、完全にシャットダウンではなく「あれ?もしかして匂いがわからない?」くらいの感じです。

実は私の鼻は犬並みの嗅覚なんです。

なのでびっくりしました。洗濯物の柔軟剤の香りが全くしなかったので気が付きました。

でもそれも微熱が下がったころには復活してきており、若干程度です。

 

鼻汁も熱が下がったころには治まりました。

 

消化器官は、2~3日だけです。

 

そして今も残っているのが咳と倦怠感と息切れ。

このトリプルは少し時間がかかりそうですね。

今は、後遺症のこともデータが集まり始めており診察してくれる病院もあります。

近々、受診してみる予定です。

 

あと…「何も考えられなくなります

呼吸器系は弱いのですが、発熱には強いんです私。

39℃の発熱くらいであれば、車の運転もできるほどです。

でも今回のコロナウィルスは何が違うのかわかりませんが、考えられなくなりました。

ずっとボーっとしている感じでした。

だからゼビュディの説明についても読むことができませんでした。

内容が頭に入ってこないんです。

そのことがとても不思議でした。

 

 

症状が人によって異なる

ザックリこんな症状です。というのはありますが、本当に人それぞれの症状です。

インフルエンザは、ある程度同じような症状なのに…。

そして、何度もぶり返す人もいます。

熱が下がった!と思ったらまた上がってしまったとか、咳がまたひどくなったなどです。

私の知人は1か月ぶり返したと言っていました。

しつこいなというのが私のコロナに対する印象です。

 

毎日300人ほどの方が亡くなっています。

日本で起きていることなんですよね。

ある意味、戦争と変わらないんじゃないかと思ってしまいます。

重症化してしまう人は、きっとあっという間の出来事です。

恐らく気が付いたときには、声も出せない状態なのでしょう。

だからこそ、軽症だからと安易に考えないでください。